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朝から急展開の一日

6月23日(金)
気分的に観たくなった恋愛映画

レオスカラックスの「pola-X」を深夜に観始めた・・。

ジュリエットビノシュと別れて、カラックスは精彩を欠いてしまったのではないだろうか。
ジュリエットビノシュは凄い女優なのになあ。
と、ずいぶん前の話を蒸し返してしまった。
・・・・程に、この映画にときめきを感じることが出来なくてとても残念だった。
う~ん。ピンとこない、というのが正直な感想。

そもそも、貴族の話は好きじゃないのだ。
フランス映画はいまだに貴族が出てくるんだもん。
(末裔かもしれないけど城に住んでる時点で次元が違う)
違いを楽しむことが出来ないってことで、残念・・。

観ながら、布団に入らず、床の上で朝を迎える。

口直しに下高井戸シネマに朝から
「博士の愛した数式」と「クラッシュ」の2本を観に行こうと決意して
いざコーヒーを!と、電気コンロのスイッチを入れると・・・

「バチッ!」家の電気が落ちる。
洗濯機も止まる。

・・なんで・・

またスイッチを入れる
「バチッ!」落ちる。

ブレーカーを点検すると、「漏電予防スイッチ」というところが落ちている。

・・ということは、電気コンロが漏電しているだぁ???

1台しかない電気コンロを私は相当酷使したことは事実。

夜ご飯、弁当、お湯、通常の一人暮らしよりもつかっていたであろうことよ。

2年半前に交換してもらったばかりなのに。

ドキドキしつつ不動産屋に電話をして、電気工事のお店からの連絡を待つ。

拠って、午前の映画は流れる事に。

午後。
来週に控えている
立川の保育園でのミニ芝居の自主稽古などをしつつ
久々にPCに向かう。
コーヒーが無いので眠い。
そもそもコーヒーを飲むと貧血になる体質が
この1年半で新国立劇場で鍛えられ、
飲めるようになったら常用者になってしまった。
いとも簡単な細胞!!
そして我慢が出来ない・・・。

熱湯を渇望しつつ、電気工事屋サンの連絡を待つこと数時間。

これはやはり電気コンロ一つ、という我が家の設備から
「お湯」については、単独で考えたほうがいいかもしれない。と
都合よく解釈を始める。

要するに、電気ポットというものを購入して
いつもお湯がある状態でいたほうが
結果的に時間も節約できるのではなかろうか。
コンロ一個なんだから。しかも電気。

そして思考は、映画から、電気ポットへ。

しかし余計なものはいらない、温度設定もいらない。
沸騰してくれればいい。
そして、模様とかいらない。
(むかし我が家では象印の保温ジャーのサイケなハイビスカス柄について話し合いになり、アンケート葉書に「模様が派手すぎます」と書いて送ったことがある。昭和40年代のこと・・・)
一気に想像が膨らむ。

拠って、無印良品のハンドポットが候補に。

そして商品券があったのを思い出し、どうにか使えないか
あちこちの無印に電話で聞く。

新宿は使えないって・・。

う~~とうなっていると
「気分転換に映画に行こうかな」という友人からのメールが来た。

あ!この人は渋谷が近い!あ!渋谷にも無印がある!

渋谷で映画を観てはどうだ!

あ!「嫌われ松子の一生」がやっている。

友人が一緒に行こうが行くまいが
私の中で
渋谷で電気ポット→嫌われ松子を観る
の図が出来上がる。

モチロン商品券は使える。

「行きたくなったら付き合うからね」と
気分転換したいことを言いたかっただけであろう友人に
恩に着せるメールを送って渋谷に行って
ポットを購入。

そして
一人で「嫌われ松子」を観たのです。
(友人の気分転換は別の事で消化の模様)

そして
私の観念がひっくり返ったのです。

松子との共通点を今日の行動だけでも沢山思い当たりながら
ものすごく興奮して家路に着いたのです。

そして
翌朝、電気工事が入り
なんと電気コンロが「IH調理器」に変身したのだった!

「松子」と「IH」については続く・・・。
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by chutaro116 | 2006-06-23 23:59 | 映画・ドラマ

ノート

なんとなんと

無印良品のダブルリングノート!

再販されました!


↑で、再販の要望も掲載されています。
困っていたのは私の周りだけじゃなかったんですね。
詳細はこちらの↓過去のページで。
ノートについて計3回分位書いています。しつこいんです。私。

あれからずいぶん苦労しましたよ(笑)。

纏め買いしたB5ノートでしのいでいましたが
少し重たいので毎日持ち歩けなくて
やはり記録が不十分だったり。

B5はB5で、もうすこしきちんと書きたくなるので
書いている内容も過程が抜けていることがあったり。

うれし~。

無印にGO! です!
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by chutaro116 | 2006-06-23 15:15

中也

中原中也の詩「山羊の歌」の「秋」を収録しました。
第1弾に続いて水城雄のピアノとのコラボレーションになりました。

詩のセッション朗読をしたくなるのはいつも
タイミングがあって
私の中の、あるスイッチが入らないとどうも読みたくならない。
ひとたび入ると「いまです!」とお知らせして
収録していただきます。

贅沢だな~と思いつつ、甘えてしまっています。
ありがとう~。水城さん。

このスイッチの仕組みがわかれば
いろんなことがうまくいきそうなんだけどなあ。
自分の仕組みってよく判らないもんですね。

ただ、一つ判るのは
ある感情があふれた瞬間に、詩の世界に気持ちが動くということ。
おそらく、あまり揺れ動かない日常の普通の感情や身体では
詩、という世界観の言葉にコネクトするには
あるエネルギーが足らないのではないかなあ。

自分でそう感じるのだから、
聞いてくれる人には、もっとストレートに
コネクトできているかどうか、判ってしまうと思う。

でもさ、それは芝居も同じことで
ある一定の状態になっていないと
役にコネクト出来ないよね。ね?
鶏卵の定義みたいなもんなんだけど・・。

俳優という生き物の定義は
常にその状態で生きている人を言うのかもしれない。
それを「解放している」とかそうゆう言葉で言うのかもしれない。

あ~、この手の話になると最近発見した面白い話などもあって
止まらなくなります。
また今度!

詩曲集が、出来上がるのはまだ先ですが、
ねとらじ「RadioU」にて
収録の事、楢山の撮影の事、等、トーク炸裂しています。

今月になって、色々あって
考える時間が沢山あったり
感じることが沢山あったりで
一気に喋っています(笑)

良かったら聞いてくださいね。
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by chutaro116 | 2006-06-23 14:19 | 朗読

人生の真剣勝負

ある仕事がキャンセルになり、そのためのスケジュールのことで
ある人に連絡をした。

「なぜ、その仕事がなくなったんだ?」と聞かれた私は
はじめから説明すると、大変長くなってしまうこと
マネージャーが事情をわかっているので
あえて今説明する必要も無いと感じ
「判りません」と応えた。

その瞬間、その、ある人が怒った

「なんで理由をはっきり聞かないんだ。
お前はその仕事が決まったとき、嬉しくなかったのか!
人生は真剣勝負なんだよ。必死に理由を聞け。
一方的な事情説明で納得したらドンドン扱いやすい役者と思われるんだぞ。
真剣に自分の人生を生きられないような役者に
ドラマの役を任せることができるかっていうんだ!」

必死になること・・・・。

私はのんびりした世間知らずの部分もあるが
比較的欲望に忠実だと自分の事を思っていた。

しかし、私には芝居しかない、芝居をなくしたら生きていけない、
という、ひりつくような残酷な渇望感から、
ある時から逃れたくなっていたのではないだろうか。

ある、一定の社会の中では
私程度の欲望の表出の仕方や意思表示のやり方は通用するのかもしれない。

しかし、本当の俳優として生き残る為には
とても足りるエネルギー量ではなかったのかもしれない。

日常の過ごし方も真剣勝負、
そして芝居については更に真剣勝負をかけていかなければ、
得られるものも、表現できることも要求を上回ることが出来ないのだと、痛感した。

失ったものの代わりに
得るものがあった瞬間、
生きてる意味を感じる。
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by chutaro116 | 2006-06-15 02:26 | 映画・ドラマ

出会いと記憶

今村監督の葬儀から1週間が過ぎています。

今も喪失感が消えることは無く、
むしろ日々監督の記憶が増大していくばかりです。

私が今村監督と初めてお会いしたのは
15歳の秋でした。

「楢山節考」という映画のオーディションで東京初台の事務所に呼ばれ
そのときは助監督の武重邦夫さんと月野木隆さんとの面接で
「今村昌平を知っているか。」ときかれました。
「知りません」と正直に答え、
数日前にリバイバルの木下恵介監督の「楢山節考」の無料券を当てて
銀座で観ていたので、
「あ、楢山節考って観ましたぁ~!」と
のんきな発言すらしてまったのです。
月野木助監督は失笑し「まだ撮ってるんだよ」と言いました。
「・・・あ、あのなんだか全部セットで撮ったような、
・・・歌舞伎の幕が出てくる・・違う監督のかもしれないけど・・」消え入るように説明した私に、
二人は「ああ、あれか」と納得した様子でした。

「どうだった?」と感想を求められ
「怖かった」と応えました。
「カラスが沢山出てきて、もっと感動的な話と思ってたけど怖かったです」
「この映画、もっと怖いよ。ほら」と助監督が指した方には
ベランダがあり、骸骨やカラスの人形が
リアルに、無造作においてありました。
「はぁ。」言葉が出てきませんでした。

「あと最後に聞きますが、裸になれますか?」と助監督

当時所属してた養成所では噂に聞いていたが
出来ないといったら合格しないと言われていたので、軽く「まさかね!」と思って
「はい、なれます!」と胸を張って答えたのでした。

そして田舎っぽさが評価され(東京出身です)合格をして
半月後に楢山のロケ地、長野県南小谷の山の合宿所に行き、
そこで初めて今村監督にお会いしました。

私の印象は
『俳優の小林桂樹さんに似ていらっしゃるな~。
まさか別人だよなぁ・・・・。この人が監督さんなんだ~。』
という非常に稚拙な子供っぽい感想しかないのが情けない・・・です。
(数年後に、小林桂樹さんが今村監督の役をなさったので
びっくりしました。)

初対面の時の監督の開口一番は
たしか「ふん」でした。
「ちょっと髪の毛上げてみて」とも言われました。

私の役は杉やん、と言う役で出番は2シーンだけですが、
『監督にはこだわりがあってね、
既に候補の人が何人か山に来たけれども
イメージと違っていたので返されたんだよ。』
と来る道すがら、プロデューサーから脅されていたのです。

しかし、おろされるかもしれない、とか言うことの意味も
まったく何もわからない私は
天真爛漫に監督との初対面を終えて
山から下ろされることも無く
翌日にワンシーン目の撮影を終えました。

しかし、その撮影では
すっかり忘れていましたが、東京で言われたとおり、
山に上りきった瞬間に「明日は裸になるからね」と言われ、
驚愕する私に周囲はあくまで冷静に思いやり深く扱ってくれて、
そして、しっかりと裸になったのでした。

その事はマネージャーも完成した映画を観るまで知らなかったのです。
恐るべし、今村組!
まったく「まさか!」が通用しない世界であるということの洗礼を受けたのでした。

その時は、監督が何をする人なのか、
演出とはなにか、そうゆうことすら理解していない
茫洋とした状態でした。

その茫洋とした私に
演技、とか芝居とか、そうゆう事を認識する以前に
「まずそこに居なさい。」ということを
初めて教えてくれたのが今村昌平監督であり、
そのとき私をフォローしてくれた今村組のスタッフです。

この山の撮影で、
茫洋としていた私の身体と心に、
「役者になる!」という意思が確実に
に萌芽したのです。

この何でもありの、
でも熱くて強くて優しい映画の現場に
夢中になったのです。

今村監督を大好きな人は沢山居ます。

楢山の時にスチールカメラを担当していらした
石黒健治さんのホームページには監督の素敵なお写真と、石黒さんの記事が掲載されています。石黒さんは数多くの今村監督作品を担当していらっしゃいます。

美術監督の稲垣尚夫さんのホームページにも
今村監督の事、沢山書いてあります。

是非ご覧下さい。
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by chutaro116 | 2006-06-13 16:57 | 映画・ドラマ

前に行く

葬儀が終わり、数日経過しました。

おそらく何百人何千人もの人々の心の中に
今村監督が存在していると思います。

喪失感が埋まらず
でも、喪失感を感じるたびに
まだ監督が近くに居てくれているような気もします。

寂しいけど
ちゃんと進まないとね。
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by chutaro116 | 2006-06-10 02:34 | 映画・ドラマ

通夜

5月30日に私が最愛の師と仰ぐ
今村昌平監督が逝去されました。

映画学校の友人が
私のブログに告別式などの告知があるかと思って何度か
アクセスしてくれていたようだったのですが
なにも書けませんでした。
ごめんなさい。

悲しんでばかりで前にいけないのは良くないし監督は強い女が好きだし
涙はインテリが流すものだ!とセンチメンタリズムを嫌っていた。
そんなことを、
高校時代に、何度も遊びに行った今村プロの事務所でお話してくださった
たわいない世間話とか、不勉強を叱られたこととか、
そのほか、いろいろないろいろな記憶が行き来して
この1週間という時間が今まで味わったことの無い進み方をしていました。

今日はお通夜でした。

明日、6月6日火曜日 午前10時から11時まで
告別式です。
場所は東京 渋谷区の代々幡斎場。

まだ間に合いそうな方への連絡でした。

あと、ひと月後くらいに映画学校主催の「お別れの会」があるそうです。

こちらは、映画学校のHPで発表されるそうです。

HPはhttp://www.eiga.ac.jp/index.htmlです
↑クリックするととべます。
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by chutaro116 | 2006-06-05 23:12 | 映画・ドラマ

猫や芝居や日常


by chutaro116
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