~cat&act~ Satoko IWASAKI

喪失感

11月17日

今朝、自分の左側から激しい爆撃音というか、大きなボーリングでゴンゴンたたかれているような衝撃で目覚めた。

いったいなんだ。
何かの差し押さえ?
アパート全部差し押さえられるほどわたしは
多額の滞納していないはず・・・。

明け方までビデオを観ていたので
隣人が激しているのか。
いや、隣人は穏やかな性格の青年だった・・。

ゴン!ゴン!という振動は一向に収まらない。

でもその向こうで
「おはようございます」と言うさわやかな声も聞こえてる。

いったい、いったい、何がおきたんだろう。

猫(忠太郎)は耳をたたんで布団にもぐりこんで平たくなっている。
聴覚抜群の猫には苦行としか思えないだろう。可哀想に。

すごいぼたけた一重瞼で
パジャマのまま私は外の様子を窺いに行った。

2階の廊下の端から音のする下に目をやったら
なんと夕べまであった階段脇の
レンガで出来ている(うちのアパートは全体がレンガ貼り)
植え込みが屈強な短軀の男性の手によって
ハンマーで殴り壊されているのだ。

え~~~!
その横でにこやかに私にも挨拶するおじさんの仲間の青年(堺雅人風)
「お騒がせしてます。もうすぐ終わりますから~」

その後2時間もしないうちに
植え込みの場所はきれいに何も無く
新しいコンクリートが敷かれ
工事現場の赤いコーンとガムテープ(ワイルドだ)で囲われた。

何度も「寂しいですね~」としつこく見学にくる私に
先ほどの青年と、タバコをくゆらせた短軀のおじさんが
「明日くらいまでは踏まないでくださいね」と告げた。

「踏むわけ無いじゃない。でも猫は踏んじゃうかもね。足跡つけるよ。」
と心で毒づきつつ
「朝からお疲れ様でした!」と、つい愛想良くいってしまった。

おじさんはチキチキマシンにでてくる人みたいだった。

植え込みの場所は自転車やバイクを置く場所になるらしい。
そういえばずっとバイクが道路にはみ出ていたし
自転車も住人の数と同じくらいで、10世帯あるわけだから
置き場も手狭になっていた。

しかしこの植え込みは
うちの猫の非常に狭い縄張り(アパートの廊下と階段と植え込みと電柱だけ)
の一つで、
彼にとっては外敵(たとえば散歩中の犬とか?)から身を隠せる安心の場であり、
彼が贅沢にも食べ残すえさを(捨てちゃもったいないから)
野良猫におすそ分けするときに
アルミホイルに載せて
木陰に置いていた
秘密の場所だったのだ。

そういえば数日前に
カラスがゴミ箱を荒らして、
大暴れしていた時、
うっかり食べ残しの餌を植え込みに置いた瞬間に
そのカラスがが咥えていったっけ。

アレを目撃した近所のカラス嫌いのおばさんが
人のいい、実直なこのアパートの大家さんに
「植え込みが不衛生だからカラスがくんのよ!」
とかなんとかいって
壊させたんじゃないだろうか・・・・・

私の心にむやみな心配が去来した。

事情はどうあれ
ここに住んで10年以上
私を緑で癒してくれたり
日々忠太郎(猫)を物陰から隠してくれたり
多分ヨソの猫たちと忠太郎の待ち合わせ場所になってくれていたであろう、
私の背丈くらいのほそっこい木が2本とも、
OX建設のトラックの荷台に、
横たわって乗せられて去って行った姿は
ドナドナのようでもあり、
その光景に、喪失とは、かくも瞬時に訪れるもの也。
と思い知らされた。

今朝方、忠太郎は
家の中の玄関の前から動かなかった。
とてもファンタジックに考えると
もしかしたら
木の魂が忠太郎にお別れを言いに来ていたのかもしれない。

生き物同士のそういう交流って、ありそうな気がする。


この3ヶ月間でこの町から
2件の商店も店じまいをしてしまった。

ジーンズ屋さんとパン屋さん。

毎日見かけていた景色が急に無くなるのは、寂しい。


夕方、忠太郎が階段からおりて
不思議そうに、新しいコンクリートの上を、案の定横切った。

しかしすでに固まり始めたコンクリートに、
忠太郎の足跡はつかなかった。
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# by chutaro116 | 2004-11-18 01:54

どたばたすること

11月16日

ちょっとしたかけ違いと
思い違いで物事はものすごくオオゴトになり
人に迷惑をかけると言う事を
痛感した日。

良かれと思ってした事が
とんでもなく常識知らず、とも思われかねない結果になったり。

好意のつもりが大迷惑になったりする。

ああ。

せめて繰り返さないように
学習したい。

ただ、トラブル時の対応で人格が出たりもする。

自分のミスは素直に受け止めて
やわらかく次に進みたい。

そうすることで
事件も糧になって行くような気もする。

いちいち愚痴らない。
これって大事だよな。

感情って反芻すると
増幅するようなきがする。

特にマイナスもプラスも
極端な感情は。

だから人は昔の盛り上がった恋愛時代を思いだしては
幸せな気持ちになれるのだろう。

逆に、怒りは時間がたってから思い出すと落ち込むけど
直近の出来事に怒っていると口に出すたびに
雪だるま式で膨らむような気がする。

聞くほうもたまらない。

やっぱり愚痴って自分のためにもヒトノ為にも言うもんじゃない。

言ってすむならいいけど。

吐き出したほうがいいと言っても
思い出すわけだから
マイナスの感情をなぞるくらいなら
そんなもの忘れたほうが良いに決まっている。
その間、英単語の一つでも覚えたほうが生産的。

だから私は打ち上げとかで
爆発したり
稽古の後の飲み会で殴りあったり
そういう、非生産的な事は嫌い。
それが糧で生きられるひとはちょっとうらやましいけど、
分かり合える人じゃないかも・・・。

急に話がそれてしまったが
自戒を込めて思うこと。

思えば最近少し愚痴っぽかったな。

明日からは全部プラスで生きるぞ。
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# by chutaro116 | 2004-11-17 02:27

猫の肥満について

11月16日

うちの猫はオスで今年5歳くらい

赤ちゃんの時に拾ってきた箱入り息子だ。
誰よりも美形で、誰よりも臆病。

人間だと45歳だそうで、とうとう私よりも
ずいぶん年上になってしまった。

そのためか、急に腹部の皮下脂肪が歩いていても目立つほどになり
病気かと思ったけどたぶん肥満・

腹筋使ってね。と命令しておなかを触ると引っ込む。

本人(猫)も気にしておなかをよく毛づくろいするようになった。

今日は1時間くらいボール遊びをした。

心臓への負担を考えると急激な運動はどうかと思うけど
飽きたら勝手にやめるのも猫のいいところなので
大丈夫かしら。

ずっと忙しくて遊んでやれなかったので
今頃になって反動が来たようである。

本当にすまないね。

これからは私の運動も兼ねて
沢山遊ぶつもり。
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# by chutaro116 | 2004-11-16 02:02 | ペット

日常のテンションについて

11月15日

今日仕事場でテンションの高い制作の方と偶然に再会した。

ずっと昔から知っている人だけど
改めてお会いしたらテンションも高いし全ての人に関わろう!オーラ満載の人で
私まで気力がわいてきた。

この方は日本を代表する劇作家の作品の制作会社の人。

さすがにこのパワーで日本全国を飛び回り
何万人もの観客と芝居を通して関わっているんだな。と改めて思った。

テンションて、
表に向けなくてはならないとき
常に表に向けられる人

内側に向ける事が大切なとき、
内側に向ける事のほうが得意な人

さまざまな場面、
個々人の持ち方でいろんな使い方ができるのだとおもった。

外に向けてもうちに向けても
いずれにしろテンションの高い
温度の高い人間で居る事を
目標にして居たいと思う。
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# by chutaro116 | 2004-11-16 01:51 | 芝居

作品という視点

11月14日

フジテレビ「ドクターコトー」を観た。

とても素敵だった。

俳優も脚本も演出も。

作品を愛して全員が全力で関わってひとつになっているような
そんな作品だった。


自分も俳優として現場に関わるとき
二つの種類があることに気づいていた。

ひとつは脚本や監督の思いがひとつに固まって
それをスタッフも出演者も感応というような形で
受け取り、作品にしていく。
誰のエゴも存在しない。

ひとつは商業的な成功を目的として
思いという趣旨よりも
時間との勝負で量産に近い形で関わらなくてはならない現場。

資本主義社会なのだからどちらが存在しても
当然のことなのだろう。

スピードを重視した中で仕事としての技術が高まることも
確かだ。

でも商業的な作品を観てる人たちが
(すべての商業的作品を否定しているわけではないけど)
それがすべてと思ってしまって
商業的な思想に慣れされてしまうことに恐怖を感じる。

思いの大きな作品は
大きな普遍性を抱えているから
多くの感動を与えることができるのだと思う。

感動したいし、感動を与えたい。
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# by chutaro116 | 2004-11-15 01:18 | 映画・ドラマ

感激三昧

11月12日

昨日11月11日はアートスフィアで上演中のTPT「ナイン ザ ミュージカル」を観た。

タタタ高かったけど思い切って観にいった。12,000円!

元をしっかりとるつもりで前の晩からたっぷり睡眠をとっておいた。

劇場にも早く着いて、頭がしっかり回転するようにベーグルを食べた。

結果、素晴らしい芝居でした。

見事としか言いようが無い隙の無いミュージカル。

フェリーニの8+2/1という映画がモチーフなんだけど
見事にテーマが抽出されていて
しかもわかりやすく、なっていた。

何より演出が素晴らしい。!!!

本来俳優は自由な存在で
多くの可能性を秘めてて
最大限自分の力を発揮した時点で
演出家のガイドを得て
さらに自由に作品の中で生きていけるのだと思う。

このミュージカルでは、それができていたと思う。

難しいナンバーがたくさんあって、歌も多かったのに
しっかり芝居として心に響いている。

ああ、ルボーさんがもう一人いないかな。
そしてもっと多くの日本の作品にかかわって
日本の演劇を変えてほしい。

私も少しでも近い表現を目指していこう。

お客さんが少なかったのがとても残念。

日本中の人に観て欲しい。
14日までやってます!是非観てくださいね。

高いから仕方が無いけどこういういい芝居を国立でできないものか。
そうすればお客さんの負担も少なく多くの人に観てもらえるであろうと
心から思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

夜は友人宅ですき焼きパーティ

オイシカッタ。

自転車でいける距離なのだけど
雨がたくさん降り結局朝まで3人で
語り明かしてしまった。

それぞれ社会で頑張っていて
修行時代に2年とか1年とか一緒に暮らした
仲間で、時は逆戻りして
すっかり打ち解けて楽しい時間を過ごせた。

いつも彼女にあうと私はとても元気になって
前向きになれる。

彼女自身がとても努力家で才能あふれる素敵な女性だからかもしれない。

がんばろうっと!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

朝5時間ほど眠り、アイ文庫 http://www.ibunko.com/
水城雄さん と次回の演目の打ち合わせ。

前からやりたかった題材に水城さんのアイディアがプラスされて
きっと面白い物になりそうなアイディアが生まれた。

頑張ろう!

夜はアイ文庫のメンバーとゼロプロジェクトの岩田さんと
新国立の「二人の女兵士」を観る。

装置に
度肝を抜かれる

芝居の内容が、
ある意味分かりやすく
ある意味難解風。
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# by chutaro116 | 2004-11-13 02:40 | 芝居

ブログデヴュー

はじめまして。
日記代わりに書いてみようかとはじめました。

猫と芝居が生活の中心です。

秋になって、寒くなって
いろいろ変化が起こる今日この頃。

猫の顔って寝癖がつくのだろうか。

今日は関係してる芝居に知人を招待して
私は見ていないけど終演後に焼肉を食べた。

観ておいたほうが話ができると思ったんだけど
あえて私の先入観なしで話を聞いてみたくて
後日見ることにしていた。

話自体がパズルのような芝居だったようで
みんなの話を聞いてもぴんとこなかったけど
ある意味、こんな楽しみ方もあるな、とほくそえんでしまった。
芝居関係者ではない人と芝居の話をするのも
とても新鮮な発見がある。
今日来てくれた人たちは以前私がお世話になった会社の人たちで
いわゆるとても仕事ができる素敵な人で
いつも刺激的で発展的な意見を言ってくれるのだ。

私が観てから又飲みにいこうと誘ってみよう。

明日も昼から芝居を観にいく。

夕方からは友人宅ですき焼きパーティー。

連日お肉ばかり。

しばらく仕事で身動きが取れなかったので
こういう日々もあっていいと思う。
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# by chutaro116 | 2004-11-11 04:38



猫、表現、そして日々のこと。
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